【基礎の基礎】不生不滅
これらはすべてやって来ては去っていく。
*問い:「直接的で非概念的」=「感覚的理解」を得るためのアプローチ。
以下の問いは、「ほんとうのあなた」の多様な面を浮き上がらせるためのものである。
これらの問いに答える際には、「あなた自身の直接的体験」を「見て」ほしい。
決して、知的な、哲学的な、概念的な、理論的な理解をしてはいけない。
【Q1】
あなたは、「自分が存在している」という感覚を、
あるいは、「今この瞬間に自分が立ち現われている」という感覚を
感じることができるだろうか?
*これを感覚することに困難をおぼえる人は、次のようにしてみるといいかもしれない。
頭の中の思考を静まらせ、霧のように自分を包んでいる「何ものか」をイメージし、その全体を感覚するようにする。
それができたら、その霧のイメージを抜き去る。すると、注意がノンフォーカスになり、全体に拡散される。
【Q2】
「存在し、気づいている/意識している」
という事実を知るために「考える」必要があっただろうか?
【Q3】
まず「存在し、気づいている/意識している」という事実に気づきない。
次に、同時に、多様な思考、感覚、情動、体験などが、
その中で現れたり、消滅したりしていることに気づきなさい。
さて、ここで問題。
これらの変化しつつある体験に気づいている最中、「存在し、気づいている/意識している」という感覚は変化していただろうか?
その感覚は消滅してしまっただろうか?
それとも揺らいでいたろうか?
【Q4】
「存在し、気づいている/意識している」ことを知るために
未来を待つ必要があるだろうか?
【Q5】
「存在し、気づいている/意識している」ことを知るために
何か特別な練習やテクニックが必要だろうか?
【Q6】
「存在し、気づいている/意識している」ことを知るために
スピリチュアル系の本を読む必要があるだろうか?
【Q7】
「存在し、気づいている/意識している」ことは、誰かが与えてくれるものだろうか?
それとも、すでにここにあるものだろうか?
【Q8】
「存在し、気づいている/意識している」ことを知るために、
何か特別な「覚醒」や「悟り」が必要だろうか?
【Q9】
「存在し、気づいている/意識している」ために、
何か努力が必要だろうか?
【Q10】
「存在し、気づいている/意識している」ことは、
何か対象のようなものとして把握できるものだろうか?
(作者不詳)