わたしの終わり

覚醒と悟りの言葉

【時系列 花岡修平】そのままでいいって言われても

いつも言う言葉。

あなたはそのままでいい。
なにも間違っていない。

う~ん・・・そう言われてもなあ~。
自分にとってこの状況が、ずーっとこのままなんて耐えられないじゃん。
苦しんで悩んでいるなら、誰だって救われたいって思うのは普通でしょう。
じゃあ悪い事してるあの人はどうなのよ。悪いままでいいの?
そんなんじゃ成長なんて無いと思うんですけど。

ってみなさん思われるでしょう。

そうなんです。
そのままでいいわけないんですよね。

やはり人は、自分自身も住環境も、地域も国も、地球全体もより良くして行く必要があるし、
人と人のつながりや、助け合って生きる、絆も大切なんですよね。

じゃあ言ってる事とちがうじゃないか?って事になるんです。

時間という魔術を考えてみましょう。
時間という概念が、錯覚させているようです。

たいていの人は今の状況を考える時、過去と未来を同時に思考に盛り込みます。
それも、記憶としてすぐ呼び戻せる程度の、
つまり、昨日やおととい、まあ三日四日ほど過去でしょうか。
そしてそれと同じ程の未来、明日、明後日、明々後日とか。

おとといの出来事を今日も引きずり、明日もこうなら嫌だなあって思います。
その程度の中途半端な過去と未来に生きているなら、いつまでたっても同じです。

どうせなら、もっと長いスパンで、過去なら生まれた時から、未来なら臨終まで、
一生分を考えてみればどうでしょうか?
え?まだ何十年も生きるの?それなら、この先どうなってるかなんてわからないじゃん。
ってなるわけです。
世の中なんて常に変化しているから、死ぬまでの間にどうなるかなんて予想も付かないってわかります。

それなら、今のこの心配、悩み、苦しみなんて、無くなってるかも知れないし、
ずっとこのままなんて、どうして断言できるのでしょう。
いろんな事が起きていきます。
人生は流転であって、無常です。

中途半端に過去未来を見ているなら、苦悩をひきずり続けます。

ほんとうは臨終までにいろんな出来事が起こり経験して、いろんな事に気づき自分のものとします。
そのように運ばれるように、だれの人生もデザインされています。
それだから、だれの人生とも激突することなく、それぞれの人生を生きて行けるのです。

その筋書の、どこかのポイントが今に現れているのです。
だって、在るのは今しかないでしょう?
過去ってどこにありますか? 記憶でしかありません。
未来ってどこにありますか? 想像でしかありません。

自分の人生の命題として必要な状態を、課題を今体験しているのです。
体験しなければならない事だから体験しているのです。

だからそのままでいいんだって言うわけです。
今の状態は、体験上、完璧だと言うのです。

もちろん、いつまでもそのままではありません。
今の体験の次には、その体験の故の向上があります。
そう運ばれます。

中途半端に過去未来に生きるのではなく、
この瞬間しかない、今を生きるのです。
今が足りていて満足できるなら、次の今も満足の今です。
足りているのに嫌だ嫌だで暮らすから、嫌な明日を引き寄せます。
今、満足なら、明日も満足の明日です。

満足できる事に、気づいてください。
気付いたら、後は運ぶものにまかせきってください。
源泉に運ばれて、受け入れることを選択してください。

ほんとうはありもしない時間のマジックです。
不安を煽るように、マインドは働き、自我に縛り付けます。
自我の世界は、真我である本当の自分が見ている夢です。
魔術師だけが真実で、彼の見せる魔法は幻想であると、ラーマクリシュナも言っています。

どう生きて来たか、どう生きていくかより、
どう生きているか・・・です。

物語の主人公は自分です。
野望、願望は、真我のプロジェクトではあり得ません。
それには苦しみ、怒り、恨みがセットでついて廻ります。
そのような偽真我はあり得ないから、追い求めたり、開発する?とか訳のわからない事を言い出します。

気づくのです。
真我は「ここ」にあります。
「ここ」に問うてみることです。

自分の今が自分の明日を作り出します。
世界は、そのように自分の状態にあわせて展開され、自分で現したものだけを受け取ります。
選択したとおりに運ばれます。
野望を選択するから戦いに明け暮れるのです。
そこに平安はありません。

だから足りているなら、それが僅かであっても満足してください。 そうすれば満足を得られます。
だからどのような命をも愛してください。 そうすれば誰からも愛されます。
どんな人をも許してください。 そうすれば、誰からも許されます。
内なる神を信頼してください。 そうすれば、神は導いてくれます。

今、そのままで選択してみてください。

それは、あなたにしか出来ない選択です。
選択したとたんに、あなたの選択に合わせて宇宙の果てまで、他の人との物語と激突する事無く、
ルーチンの書き換えと整合が起こります。
マーヤは幻想をもってあなたを脅かすだけでなく、祝福をもって導いてもいるのです。

我々は、間違っていました。
あの人が嫌いだ。こんな人生は嫌だ。それは、
自分で選択しておいて、そして自分で文句を言っていたのです。

 

 

2012-04-02