わたしの終わり

覚醒と悟りの言葉

【時系列 花岡修平】尊い苦しみ(仏陀による四つの真理)

苦しみの終焉は、ただ選択する・・・それだけです。

すでに過去の記事、エピソード4で申し上げたとおり、
わたしに自己の変容が起きてしまいました。
それは、苦しみを受け入れる事による苦しみの終焉でした。

自分の一切を神に、いわば生贄のように差出し、明け渡し、
その結果も、その後のあらゆる事も神にまかせきり、
絶対的に神を信頼して、起こる全てのことを、選り好みする事も無く、何一つもらす事も無く、
完全に受け入れる。いや、ありがたく頂く。

そのように選択した結果、わたしに「この事」すなわち、自己の変容が起きたのです。

苦しみは、我々を本質、真実、根源へ導くための尊い師です。

苦しみの起こるもとは、自らの想念、思い込み、誤った尺度、二元の幻によって
自我意識に作り出した、ありもしない妄想、妄執であったことを知るべきです。

苦しみの死滅が誰にとっても、真実に、源泉に、神に近づく尊い気づきなのです。

苦しみの死滅に導く道、それは明け渡し、起こる全てを受け入れて、まかせきる事です。

それだから、わたしに「この事」が起こる数年前から、仏陀の次の言葉が気になって仕方なかったのです。
この詩句をただ読むだけで、涙があふれてきたのです。
そして、その時は訪れました。
どうにもならない最大の苦しみを受け入れ、自分を差出し、明け渡した時、
この詩句の意味が本当に本当に尊い真理である事を理解できたのです。

それだから、この苦しみについて、今苦しんでいるあなたに、深い洞察をお勧めします。


修行僧たちよ、「苦しみ」という尊い真理をさとらず、通達しないが故に、
この長い時間にわたって、わたしもお前たちも、このように流転し輪廻したのである。

修行僧たちよ、「苦しみの起こるもと」という尊い真理をさとらず、通達しないが故に、
この長い時間にわたって、わたしもお前たちも、このように流転し輪廻したのである。

修行僧たちよ、「苦しみの死滅」という尊い真理をさとらず、通達しないが故に、
この長い時間にわたって、わたしもお前たちも、このように流転し輪廻したのである。

修行僧たちよ、「苦しみの死滅に導く道」という尊い真理をさとらず、通達しないが故に、
この長い時間にわたって、わたしもお前たちも、このように流転し輪廻したのである。

しかし修行者たちよ。

「苦しみ」というすぐれた真理がさとられ通達された。

「苦しみの起こるもと」というすぐれた真理がさとられ通達された。

「苦しみの死滅」というすぐれた真理がさとられ通達された。

「苦しみの死滅に導く道」というすぐれた真理がさとられ通達された。

生存に対する妄執はすでに絶たれた。
生存にみちびく妄執はすでに滅びてしまった。

もはや再び迷いの生存を受けるということはない。

尊師はこのことを説いた。幸いな人はこのことを説いた後で、師ブッダはこのことを説いた。

四つの尊い真理を如実に見ないが故に、長い間、幾多の生涯にわたって捉われ、こだわっていたのである。
それらの尊い真理はすでに見られた。
生存に導く妄執はすでに根絶された。
苦しみの根は絶たれた。
もはや再び迷いの生存を受けるということはない。


中村元訳 岩波文庫 「ブッダ最後の旅」より引用 >



2012-04-13

 

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