わたしの終わり

覚醒と悟りの言葉

【時系列 花岡修平】エピソード(3)クンダリーニ

一年前の、ある夜。

一日の締めくくりに、内観してから眠ろうと思い、
ベッドに横たわって、内側に集中していた。

そしたらね。

首の後ろ側に、丸くて黒っぽい、同心円ぽい模様のある、
なんか、得体の知れないものが現れたんだ。

なんだろう?って思って集中して見ていると、

それは、歪(いびつ)な円の重なり合いみたいな、
円と円の間から、ジリジリってスパークする稲妻みたいのが時折走って、
触ると感電しそうなエネルギーに満ちたものだった。

1分ほどそれを見ていると、いきなり!
ククッって2倍ぐらいに広がって、
そしてガンッ!って・・・背中の方にずり落ちたんだよ。
まるでマンホールの蓋がはずれて落ちたような。

へえ~ めずらしいもの見たなあって・・・

そしたらいきなり背骨にカーーーーッ!って。
真っ赤に焼けた鉄筋入れられたみたいに、
強烈な熱さが襲ってきたんだ。

とっさの事で、何が起きたか、どうしたらいいのか。
背骨はどんどん熱さを増して、背中じゅうに広がり、
手も足もガンガン熱くなってきた。

尋常ではない現象に、助けを呼ぼうとしたけれど、
身動きもできなくて・・・

これはやばい!
絶対死ぬ。

普段冗談で、もう死んでもいいかな~なんて言ってたけど、
あろうことか、恐怖が襲ってきて、
内側から頭に戻ろう。瞑想を解いて、自我にしがみつけば解放されるかも知れない。
そう思って、あれやこれやの世間のくだらない事を考えようとしたんだ。

金?エスイーエックス?名誉?権力? いいねぇ~♪ みたいに・・・必死に。

それでもそれは、解放してくれなかった。
5分?10分? かなり長い間それにいたぶられてから、
やっと熱が引いていって。

でも、今度は逆に強烈な寒さがやってきた。
ガチガチに寒くて、震えながら布団かぶってじっと耐えていると、
そのまま眠りに落ちてしまった。

次の日の朝。

ああ、体が言うこと聞かない。
だるくてだるくて、なんにもできない。

とうとうその日は、まる一日、横になっていた。

考えれば、それはクンダリーニ覚醒によく似ていたけど、
物の本によればクンダリーニは一気には昇らなくて、螺旋状に昇っていくってあったのを思い出した。

クンダリーニというのは知っている人は知っているだろうけど、
尾底から脊髄に沿って存在する、スサ・・え・・サラス・・なんだっけ(忘れた・・あは)
まあ、ナンチャラ管ちゅうものがあるらしいのね。
それを通って天頂のチャクラに向かって昇る、覚醒エネルギーで、
それが起こると超能力が発現されるって・・・なんか・・・サイコSFみたいね。

普通は天頂のチャクラから抜けていくって事らしいけど、
自分は天頂のチャクラなんて開いてないし、
内部でそのエネルギーが停滞して燃えたらしいんだ。

これは、クンダリーニの失敗作。

もったいない事したかな?
もう二度と、こいつは活性化しないだろう。

でもあの火花バチバチの黒いマンホールはなんだったんだ?

甲状腺にもチャクラがひとつ存在するらしいけど、それだったのかな?
それを閉じている蓋がはずれた?
まあ、そんなもんはどうでもいい。
クンダリーニだって、期待したわけじゃなくて、余計な出来事だし。

とにかく身体ってやつは神秘に満ちていて、
なにひとつ自分ではわかってはいない。

ところが、その一か月後に、
もっとすごい、究極の出来事が起こるんだよ。

 

  2012-02-27

 

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